医師紹介

森田 須美春 理事長・病院長

 この病院にやって来たのは平成11年夏でした。それからはこの三木山陽病院の実力アップだけを考えてがむしゃらにがんばってきました。平成18年からは病院長、そして平成24年11月吉田泰昭前理事長よりバトンタッチを受けてすべての責任を負う理事長に就任いたしました。

 これまでの人生振り返ってみても目の前のことに対応する、解決するというのは得意なように思いますし、このことは医者の仕事には向いていたと思っています。一方で計画立てて先のことを考えるということに関しては、大学や職業の進路選択、結婚、そしてこの30年以上の医師としての生活のどこにも計画性のある足跡が見当りません。それゆえ大丈夫かなと思う人もいっぱいいるかもしれませんが、本人は向いていないとも思っていません。先のことも読んで病院運営のかじ取りをして、すべての職員を困らせず機嫌よく仕事ができるようにすることに関して何の抵抗もありませんし、その覚悟は十分にできています。

 それでもなおこれからも自分の生活の中心は、患者さんを診るという診療業務に多くの時間を費やしたいと思っています。医者の仕事を取り上げられたらきっと、何もできないダメ人間になってしまう自分の姿が浮かんできます。

 もちろん、他の人から“もう止めたら”と言われるのだけは絶対に避けなければなりません・・・。
これはもっとダメですから。そのすれすれ手前まで頑張ります。

(H27.5. 記)

専門 できるだけ内科全般を診たい
得意は糖尿病をはじめとする生活習慣病、消化器、腎疾患、血液透析、老年病
趣味 他人からは“仕事が趣味”といわれる。
自分では
1. “読書”といいたいので毎日本を開くが1ページ読むまでに眠る。
2. “ゴルフ”といいたいがスコアを聞かれるとまずいのでいえない。
評議員 日本病態栄養学会、日本内科学会近畿支部
認定医 日本内科学会認定内科医、総合内科専門医
日本糖尿病学会専門医、教育指導医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医
日医認定産業医

1953年生まれ、大阪府豊能郡能勢町出身。

昭和52年神戸大学医学部卒業。神戸大学医学部第二内科に入局。

 神戸大学医学部附属病院、高砂市民病院で研修し、その後同第二内科で臨床、研究に従事。

 研究は糖尿病、特にインスリン作用に関する研究、日本で最初の人工膵臓治療にも関わった。

 さらに光寿会江尻病院、国立加古川病院で幅広い臨床経験を重ね、平成2年から神戸大学第二内科助手、講師、平成9年からは助教授を歴任している。 この間当初から5年以上にわたって激務といわれる病棟医長を担当し、昼夜を問わず研修医の指導に深く関わった。 毎年約40名の研修医を対象に、幅広い知識と技術をもち論理的かつ実践的な指導を行った。 しかも患者さん中心の医療を強く訴え、自分の都合の入る余地はない厳しい面も有していた。 現スタッフの岡田副院長はその1期生の愛弟子、黒田医長は3期生、三宅医長、岡本医長も教え子で、そして藤井医長は最後の直系弟子である。

 さらにその後の3年は医局長として教室のまとめ役として、また関連研修病院における研修体制の改善について尽力した。

 平成11年大学病院退職後は公私共に親密な交流を続けてきた吉田泰昭理事長と"いつか一緒に仕事をしよう"という約束を果たすため現在の三木山陽病院副院長としてやってきた。 赴任後は自ら一医師として精力的に診療を行い病院職員のみならず地域住民の信頼を得、ここまでの病院発展の立役者となった。 2006年4月からは病院長に就任したが従来と同様の仕事スタイルで診療を続けている。 他のスタッフからは、「院長が一番仕事をするので、みんなでがんばろう」と言われるくらいである。

(H21.2. 記)